ひらがなの幼児教育は必要?学び始めるきっかけや入学前の状況をご紹介
2020/12/08
「幼児教育をしてひらがなを覚えさせないと」と焦るママもいるでしょう。特に、周りのお友だちがどんどん読み書きができるようになるのを見ていればなおさらです。
しかし、子どもがひらがなに興味を持つ時期とママが教えようと考える時期が同時とは限りません。
そこで、ひらがなを学ぶきっかけや入学前の状況をご紹介します。
「ひらがな」の幼児教育はいつくらいから始めるとよいの?
周りのお友だちがどんどんひらがなを覚えていくのを目の当たりにすると、ママにも焦る気持ちが湧き上がってくるのではないでしょうか。しかし、子どもが興味を持つ時期はひとりひとり違うものです。
それを踏まえて、ひらがなの幼児教育をするきっかけなどを見てみましょう。
大切なのは子どもが「ひらがな」に興味を持ち始めたとき!
子どもによって、ひらがなに興味を持ち始める時期は違います。お友だちとのお手紙交換がしたくて一生懸命文字を覚える子、電車が好きで図鑑を見ているうちにひらがなを覚えてしまった子など、好奇心の方向や興味を抱く時期はさまざまです。
ここで大切なのは、お友だちと比べて幼児教育の時期を決めるのではなく、何に興味を持っているかを探ってみることでしょう。
例えば、まだ文字に興味がないなら
「絵本の読み聞かせをして文字に触れさせる」
「好きそうな分野の図鑑をさりげなく置いておく」
「かるたやひらがな関連のおもちゃを与える」
などです。
図鑑などを見ているうちに興味が湧けば「ママ、これなんて読むの?」と聞いてくることもありますし、お友だちに手紙の返事をしたくなって書き方を聞いてくるかもしれません。そうなれば、年齢に関係なく子どもはどんどん吸収していきます。
なにも机に向かって書かせたり、教えたりすることだけが幼児教育ではありません。興味を持つような種をまいておくのも幼児教育のひとつではないでしょうか。
ひらがなを学ぶときの幼児教育の目安とは?
2歳から自分の名前を読める子、3歳で入園したばかりなのにもうお手紙交換を始めている女の子、お手紙をもらっても返事を書けなくて困っている子など、入園後も状況はさまざまです。
そこで気になるのは、小学校への入学時までにどれくらいできていれば問題がないのかということかもしれません。こちらでは、データを基にどれくらいを目安にすればよいのかをご紹介します。
小学校入学までにひらがなを読めて名前が書ければOK
自分の名前を読める |
かな文字を読める | 自分の名前をひらがなで書ける | ||
年少 |
男児 |
79.1% |
58.4% |
31.8% |
女児 |
87.7% | 70.0% |
59.6% |
|
年中 |
男児 |
95.5% | 81.9% |
77.4% |
女児 |
98.1% | 89.7% |
94.1% |
|
年長 |
男児 |
97.9% | 92.1% |
96.5% |
女児 |
99.1% | 97.7% |
98.8% |
上記の表は、平成27年教育課程企画特別部会(文科省)の資料の抜粋です。これによると小学校入学前の年長時には、9割後半の子どもたちが「名前を読む」「名前をひらがなで書ける」「かな文字を読める」をクリアしていることが分かります。
この結果から、小学校入学前までにひらがなをすべて読むことができて、自分の名前を書ける状態になっていればママも子どもも焦る必要がないことが分かるのではないでしょうか。
幼児教育という言葉に踊らされず我が子に合ったペースでひらがなを学ぶ
まだ筆圧があまりない2歳から無理にひらがなを書かせても、子どもの負担になります。小さいときから始めるのがよいのではなく、その子どものペースや年齢に見合ったものを与えていく必要があるでしょう。
3歳の時点ではひらがなに興味がなかった子どもも、4歳、5歳と年齢を経るごとに先に覚えていった子どもとの差が縮まっていくものです。
小学校に入学後は、また一からひらがなの練習が始まります。まだ書けずに入学しても追いつけますから、焦らず見守っていきましょう。