人格形成期はいつ頃?親子関係や生活環境の重要性を詳しく解説
2020/11/24
子供の人格形成期はいつ頃なのでしょうか。子育て中の親にとっては気になる話題ですよね。
自分の育て方が子供の性格に与える影響はどれくらいあるのかを認識し、いつ頃までに人格が形成されるかを把握することは、子育てをする上で重要なことです。
親も完璧に子供に接することはできない場合が多いと思いますが、置かれた環境の中でどう接していくべきなのか深く考えるきっかけになるでしょう。
今回は、人格形成期とはいつなのか、親子の関わり合いがいかに影響するのかを解説します。
幼児期の人格形成期はいつ頃?
人格の土台はだいたい3歳くらいに形成され、10歳くらいまでに確定するといわれています。
そして、人格形成に一番重要なことは「人から愛されている」という実感や、「自分は必要とされている」と感じることです。このような自己肯定感があると、将来犯罪を犯すなどのリスクが減り、つらい苦境に直面しても力強く生きていける人間になるといわれています。
人格形成期に重要な親子の関わり
人格形成には、親との関わりが深く影響しています。具体的にどのようなことが影響するのか、詳しく見ていきましょう。
親の養育態度
親の養育態度は子供の人格形成に深く影響します。
例えば、過保護で甘やかしすぎると、子供はわがままで反抗的になる場合が多いようです。また、何でも親の言う通りにさせようとすると、消極的で自発性が足りない子になってしまう可能性があります。
子供の意見や行動を認めてあげるような接し方をすれば、思慮深く親切で情緒の安定した人格になっていくでしょう。
生活環境
親の養育態度のほかに、子供が生まれた生活環境も人格形成に深く影響するといわれています。
例えば、【兄弟がいる子は一人っ子よりも兄弟間で切磋琢磨することで、我慢強い性格になりたくましくなる子が多いようです。】
また、【親同士の喧嘩が多いと家庭内の雰囲気が悪くなり子供の情緒にも深く影響を与え、自己肯定感が低くなることもあります。】
生活環境は各家庭で異なります。生活の中のさまざまな外的要因が、人格形成に影響を与えているといえるでしょう。
人格形成期に親が心がけたいこと
子供の人格形成のために親ができる大事なことは、ありのままの子供を受け止め、子供の主体的な行動や意思を尊重することがあげられます。
子供は親の分身とはいえ別の人間です。親の思い通りにはならないということを認識すると、自然に子供への接し方を変えられるかもしれませんね。子供を1人の人間として認めることができれば、心地良い親子関係を築くことができるでしょう。
人格形成には親の努力が重要
3歳から10歳くらいまでの人格形成時期は、親との関係性が深く影響します。特に親の養育態度や家庭内の環境は、人格を形成するための要素が多く含まれています。
一番大切なことは、子供の意思や行動を受け入れてあげる姿勢です。悪いことをしたらきちんと注意しなければなりませんが、なぜ悪い行動をとったのか、何を考えていたのかを聞いて受け入れてあげましょう。
子供の人格を少しでも良い方向へ導きたいのは、どの親も同じです。頭ごなしに否定する態度をとらないようにし、日ごろから丁寧に子供と接することが大切です。また、家庭内を常に明るい雰囲気にする努力を惜しまないようにしましょう。